猫のための高級家具、「猫御殿」

福井県の木材と職人技を活かした独特のデザイン

「猫御殿」は、福井県の木材と職人技を活かした新商品で、猫が安全に遊べる高級家具のようなキャットタワーです。猫の行動を理解した上で、細部まで配慮してデザインされた逸品です。

このキャットタワーは、猫が安全に遊べるとともに、飼い主も楽しめるように、インテリアの見た目と重厚感を考慮して設計されています。猫が快適に生活できる環境を考え、飼い主だけでなく猫にも喜ばれる豪華なキャットタワーとなっています。

「猫御殿」は、福井県の木材と家具職人の技術を活かした商品で、オークと杉の木を使用し、職人によって手作業で仕上げられています。幅2200mm、奥行き600mm、高さ1800mmというサイズで、レンタル住宅や猫カフェに置けるコンパクトな猫の遊び場となっています。

この商品は、左側に階段があり、地面に穴が開いていて、階段の隣には爪とぎ板があります。その上の透明な半球で猫がリラックスできます。中央部には、猫がローラーで走り、上部の球体は猫の家となっています。右側の下部は猫の食事エリアで、皿や食べ物を収納できます。その上は猫のベッドエリアで、その上の階段を登ったり、キャットウォークで遊んだりできる猫の遊び場となっています。

このプロジェクトは、2020年1月に東京で始まり、同年6月に完成し、7月に日本のクラウドファンディングでローンチされました。猫が「猫御殿」で快適に遊べるように、猫の習性や猫を取り巻く環境、猫を飼う人々が何を求めているかなど、様々な意見を取り入れて研究・検討が重ねられました。

レンタル住宅や猫カフェ、猫のための住宅改装ができない獣医クリニックでの使用を想定して開発されましたが、その大きさと様々な機能が日本の家庭に収まるのは難しいです。組み立てや配送が難しく、海外への発送など、包装や配送方法を考慮する必要があります。

このプロジェクトは、福井県産の積層杉材と福井県の家具職人の技術を活かして日本の職人技をアピールするために始まりました。寝るスペース、トイレ、食事スペースの要素を取り入れた豪華な猫用家具でありながら、猫の習性を理解し、運動できるキャットタワーです。猫のための家を改装しなくても、インテリアのアクセントとして使用でき、家具職人の木工技術の素晴らしさと木目の美しさを表現しています。

このデザインは、2021年のA' Pet Care, Toys, Supplies and Products for Animals Design Awardで銀賞を受賞しました。銀賞は、優れた専門性と革新性を示す、創造的でプロフェッショナルなデザインに授与されます。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を持ち、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き出します。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Olympia Lighting Fixtures Industries,Ltd
画像クレジット: Photo:FURUSAKI Co., Ltd.
プロジェクトチームのメンバー: Designer:Hitomi Otake CG Perspective:Yasuhiro Tanaka
プロジェクト名: Neko Goten
プロジェクトのクライアント: Olympia Lighting Fixtures Industries,Ltd


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